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【入って後悔、学習院大学(2)】「酒を飲まないと携帯を没収される」ヨット部

「マジメな学生は指を差して笑われる」ことに失意を抱きながらも、部活とサークルを選ぶことにした。

学生数が他大学に比べて少ない学習院大学にも、一応はそれなりの種類の部活が存在する。そのうちの一つ、麻生太郎元内閣総理大臣を輩出したヨット部に入部することを決めた。

ちなみに当時、私を併せて新入生は17名が入部した。そしてそれが、今では7名だという。
厚生労働省「新規学卒者の離職状況」によると大卒3年以内離職率は31.9%だそうから、「2年で約60%のメンバーが辞める」学習院大学ヨット部という組織は病的であると言わざるを得ない。

さて、4月末、ヨット部に入ることを決めた人たちの「歓迎会」があった。

その2次会の席、飲み物の注文で希望を聞かれたとき、私はウーロン茶を頼んだ。

しかし、ある先輩がこう言った。

「お前、酒飲まないよな。ノンアルは高いんだ、酒を飲め」と。

当時の私は18歳、未成年だ。にも関わらず、先輩は有無を言わさず注文用のタブレットで無理やりウーロンハイを頼んだのだ。

仕方がないので飲まないでいると、隣に座っていた当時の副将(後に主将)が脅してきた。

「飲まないと携帯を没収するぞ」

同じ年の5月初頭。八景島にあるヨット部合宿所で「入部式」が開かれ、「升(ます)」と呼ばれる新入生が一升枡に入った日本酒を主将と飲み交わす行為に及んだ。

新入生は未成年であっても飲酒を強要された。しかも、この違法行為は私の世代だけでなく、組織的かつ継続的に行われているというのだ。

これらヨット部による2回の「アルコールの強要」が「アルコールハラスメント」であることは疑うまでもない。しかし、学習院大学の運動部、少なくともヨット部においては「ハラスメント」が横行しているのだ。

聞くところによると、他の運動部や応援団でも「飲酒の強要は存在する」という。「潰れるまで飲ませる」文化系サークルのエピソードも多数聞く。
何より恐ろしいのが、学習院大学当局(学生センターほか)も、この状況に対して有効な対処を取っておらず、実質的に「見て見ぬふり」で放置しているということだ。いや、むしろ部活に「大学公認」のお墨付きを与え、その活動に助成金を支給していることを考えれば、大学がハラスメントを支援しているとすら形容できよう。

「ハラスメントに逢いたくない」「何かトラブルに遭ったら大学に助けて欲しい」と考えている高校3年生や浪人生には、学習院大学には入学しないことを強く勧めたい。

学習院大学に入学すれば飲酒を強要され、大学も見て見ぬふりどころか、ハラスメントやトラブルを支援してすらいるのだから。

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